(出典 souffle.life)



去年起こった事件。知らなかった。母親が知的障害らしいが、酷い家庭だ。

1 首都圏の虎 ★ :2020/09/26(土) 23:14:07.95

大阪市で昨年4月、3歳の弟を踏みつけて死なせたとして、軽度の知的障害がある24歳の女が逮捕・起訴された。法廷で、弟に対する贖罪(しょくざい)の言葉を述べた女。一方で、同居していた両親には、強い怒りをあらわにした。「自宅より拘置所のほうがいい。両親には一生会いたくない」。かわいがっていた弟に手にかけた理由は何か。裁判では、事件の背景にある複雑な家庭環境が明かされた。

■「大好きだった。ごめん」

 「3歳の息子がぐったりしている、早く来て」

 昨年4月、大阪市平野区の住宅から母親の119番があった。救急隊に搬送された息子は、約1時間後に腹部の血管断裂により失血死。3日後、大阪府警に殺人容疑で逮捕されたのは、24歳の実姉だった。

 一家は、40代の両親と6人の子供の計8人で暮らす大家族。逮捕された女は長女にあたり、下に年齢の近い20代の弟と2~5歳の幼いきょうだいがいた。

 精神鑑定を経て大阪地検は傷害致死罪で女を起訴。今年9月からは、大阪地裁で裁判員裁判が始まった。

 法廷に立った女は事件当日、自宅風呂場の脱衣場であおむけになった弟の腹を踏んだことを認めた。その上でこう述べ、言葉を詰まらせた。「まさか死ぬとは思わなかった。大好きだったのにごめん、ごめんなさい」

 ■浮上した「もう一つの問題」

 ただ、家庭環境に話が及ぶと女は表情を一変させた。「母親は子供の世話を何もしないのに、(弟や妹を)『怒れ』とか『しばけ』とか言ってきた」「父親にはバットやヘルメットで殴られた」「働こうとしたけど『お前には無理や』と証明写真を撮るお金もくれなかった。障害年金もほとんど取られた」。せきを切ったように不満を吐き出した。

 弁護側は、女が数年前から両親に幼いきょうだいの世話や家事を押し付けられ、ストレスや怒りを募らせていたと主張。その結果、衝動的に弟の腹を踏むという行動に出てしまったのだと訴えた。

 実は女の逮捕後、この家ではもう一つの問題が発覚していた。

 女の事件で自宅の捜索に入った府警の捜査員が、内側からドアを開けられない部屋に、女と年が近く、知的障害のある20代の弟がいるのを発見。府警は昨年6月、弟を自宅の一室に閉じ込めたとする監禁容疑で両親を逮捕した。両親は当時、「(弟が)悪さをするので閉じ込めていた」と容疑を認める供述。地検はその後、両親を不起訴処分(起訴猶予)としている。

 発覚当時、弟は食事は与えられていたものの、室内には照明器具がなく、バケツで用を足していたとみられる。女は法廷でこう語った。「バケツは私がかえていた。(弟が)悪さをしたら、両親から『お前がちゃんと見ていないから』と怒られた」

 ■出口失い、行き詰まり…

 公判には、女の精神鑑定を実施した医師が証人として出廷。女については9~10歳くらいの発達年齢とした上で、行動を制御する能力や情緒的・社会的な面が未成熟だと説明し、「過酷で劣悪な家庭環境が影響した」とも述べた。

 また、知能や発達状態の成熟には、周囲にモデルとなる人・ものの存在が不可欠だが、女の場合は両親に命じられるまま幼いきょうだいの世話や家事に追われ、社会性や情緒面を学ぶ機会がなかった、と分析した。

 鬱積する両親への思い。家から出たいが、何をすればいいのか分からない現状。医師は出口を失い、行き詰まった女が八つ当たりのように事件を起こしたのだと指摘した。

 女は勾留された大阪拘置所について「他の人と話せて、誰にも縛られず自分のご飯も3食食べられる。ここの生活は100点」と声を弾ませた。生活を受け入れてくれるグループホームや、障害年金の管理を任せられる成年後見人も見つかった。裁判が終わった後も「両親には一生会いたくない」と言い放った。

 9月18日の判決公判。長瀬敬昭裁判長は、落ち度のない3歳の命が奪われた結果は重大と指弾する一方、父親の暴力や母親からの育児・家事の押し付けなど、被告を取り巻く状況は「劣悪」と述べた。障害の影響に加え、「家庭環境が過度の負担になっていた」とも認定。両親から離れ、福祉の支援が受けられる環境が整ったことも踏まえ、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を選択した。

 「これまで通り、亡くなった弟に手を合わせることを忘れないでください」。裁判長の呼びかけに対し、女は小さな声で「はい」と答えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d6739bb540c589957cecb819a4bf300a1a38ed39


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