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刑務所に入れてあげた方が良かったのに。飯付きですからね、

NO.8959953 2020/10/22 11:12
「食べ物ください」コロナで解雇、路上生活の末…恐喝未遂の30歳女に刑猶予

今年8月、福岡市・天神の真珠販売店。

女(30)がカッターナイフを店員に向けて現金を脅し取ろうとした。

結果は未遂。

恐喝未遂と建造物侵入の罪に問われ、福岡地裁は21日、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑懲役1年2月)の判決を言い渡した。

新型コロナウイルスの影響で解雇され、路上生活を経ての犯行。

相談は恥だと思っていたという。

コロナ禍は弱い立場の人ほど追い込んでいく。

福祉、行政は頑張りどころにきている。

判決によると、被告は8月20日昼、店員の女性にカッターナイフを向け「お金を出してください、切りますよ」と脅迫。

通報するそぶりに逃げ出した。

判決理由で加藤貴裁判官は「被害者に相当の恐怖心を与えた」と指摘する一方、犯行直後に自首したことなどを踏まえ、執行猶予とした。

公判での被告人質問などによると、物心がついた時には「久留米市の施設」にいた。

中学卒業まで施設で過ごし、飲食店での勤務を転々とした。

当時から現在まで、家族とはほぼ絶縁状態。

父親の顔は知らない。

■夜逃げ同然でアパートを出た
「辞めてもらえないか」。

2月、勤務先のうどん店の店長に告げられた。

新型コロナで客足が遠のいていた。

休業だと国の支援金制度の対象。

解雇の場合は雇用保険などが受け皿になる。

被告の保険の状況は定かではない。

家賃が払えなくなり、相談相手もいないまま孤立を深め、夜逃げ同然で久留米市のアパートを出た。

■「私は健康だし、恥ずかしい」
相談できず福岡市に向かった。

都会の求心力に引き寄せられた。

中央区の警固公園や周辺で寝泊まりし、紙に「食べ物をください」と書いて路上に立つ日々。

現金を差し入れてもらったときにはネットカフェで休んだ。

居候をさせてくれた女性もいた。

善意が染みた。

公園を巡回する警備会社の女性(57)はベンチで過ごす被告の姿を覚えている。

「ここで寝泊まりしていたら危ないよ」。

声を掛けたが返事はない。

通りすがった人が「福祉施設に入ったほうがいい」と話し掛ける様子も見掛けたが、しばらくして姿を見なくなったという。

被告は福祉に頼ってはいけないと思い込んでいた。

「私は健康だし、恥ずかしい」



【日時】2020年10月22日 09:38
【ソース】西日本新聞


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